ー µN(mg)分解能でわずかな力を見える化:定量評価/安全設計の根拠を構築 ー

一般的に力計測は、製品材料の特性評価、耐久性、品質確認など多くの用途で使われています
近年、メカトロニクス、半導体プロセス、医療分野、バイオメカニクスなど最先端のR&Dでは、従来の荷重センサでは検知困難な、”数十μNレベルの微細な力”の観測・監視することが求められています。しかし、その力は設計通りに「かかっているはずの力」、「かけられてしまう力」であることを、実測で裏付ける必要があります。理論・CAE・経験則を、確かな実測データとして、装置化・量産機前に認識することが重要です
もくじ
・半導体/高密度実装プロセス
・医療/機器開発
・バイオ/組織研究
| ● ロードセルを使っているが、ノイズが大きくて接触の瞬間が分からない |
| ● 穿刺や剥離の挙動をデータ化したいが、感度と微動性が足りない |
| ● 微細デバイスを壊さないための、最適な荷重閾値が設定できない |
微細な力を、”20µN”として重さで例えると、
”約 2mg” で、お米一粒 (20mg) の10分の1程度になります
このような微小な力を捉える(見る)場合、超高感度な荷重センサが必要です

THKプレシジョンは、µN〜mN領域の検知・測定に特化したフォースセンサ技術で、プロセスの最適化と設計開発の高度化を支援します
【半導体/高密度実装プロセス】
”µN~mNレベルの接触荷重を可視化する高精度センシングソリューション”
プローブ・微細ボンディング工程における接触荷重を、µNレベルで高分解能に検知
=>荷重プロファイルの定量化により、チップクラックを防止し、工程最適化と歩留まり向上に貢献
主な用途:
・プロービング工程および微細ボンディング時の接触・加圧荷重をモニタリング
・デリケートなデバイスや薄型チップの過荷重による損傷を防止
・新材料・新プロセス立ち上げ時の条件出しと最適化に活用
”リアルタイム加工モニタリングソリューション”
ダイシングブレードやポリッシャ加工中の歪み・研削抵抗をリアルタイムに検知
=>刃先摩耗やワーク接触を捉え、加工条件を最適化することで品質安定と不良低減に貢献
主な用途:
・ダイシングブレードの歪み・研削抵抗をモニタリング
・刃先摩耗やツール/ワーク接触開始を早期に検知し、加工安定化に寄与
・速度・回転数・硬さ制御などの加工条件出しと条件変動の見える化
【医療/機器開発】
”穿刺・切開プロセス/力学特性評価・制御ソリューション”
注射針、カテーテル、メス、繊細な先端部などにかかる微小な反力プロファイルを高精度に取得
=>力の変化・接触時が見えることで、低侵襲性を裏付ける設計根拠の構築と安全性向上に貢献
主な用途:
・穿刺/切開力および反力プロファイルの評価
・突入点・貫通点・接触開始タイミングの高精度検知
・手術支援ロボット先端の接触状態・力覚特性の定量評価
・低侵襲デバイス設計検証および微小力フィードバックによる安全制御・自動停止技術の開発
【バイオ/組織研究】
”マイクロトライボロジー・組織物性評価ソリューション”
細胞・生体組織・繊維などを対象に、粘弾性、硬さ、摩擦、剥離力をµNレベルで高精度に測定
=>わずかな物性変化や微細挙動を捉えることで、組織構造や状態差を定量的に評価・比較
主な用途:
・細胞・生体組織・繊維の粘弾性・硬さを定量評価
・微小摩擦力・付着力・剥離力などマイクロトライボロジー特性を評価
・き裂・剥離などの微細挙動を高感度に検知し、条件差・個体差を定量比較
| ● 航空・宇宙に関わる微小流体計測のモニタ | ● 微小スプリング力の測定 | |
| ● 摩擦力の測定 | ● 屈曲力測定 | |
|
● 粘弾性試験 |
● 液滴量のモニタ | |
| ● ステージと微小力センサによるサブミクロン動作時の挙動観察 | ||
専用の「センサアンプ」に直接接続して、力に比例して出力される電圧値(0~+10V)を測定します
(電圧測定機器はお客様にてご用意ください)
※高感度と応答性はトレードオフになります(ページ下部”Q&A”)
µNオーダーの微細な挙動を捉える、独自のセンシング構造
o FS1M-0.1Nモデルは、20µNの分解能を実現
o 微細なプロセス変化や、荷重の立ち上がりを正確に視覚化
o 独自、起歪体設計により、全レンジで高い信頼性
※測定レンジや感度、形状変更などカスタマイズもご相談ください。
| 超高感度タイプ 分解能:20μN (≑0.002 gf) |
| 型番 | 検知方向 | 測定レンジ | 感度 | 繰り返し精度 | 検知方式 | 質量 |
| FS1M-0.1NPL | 押圧 | 0 ~ 100mN (≒10gf) |
20μN (≒0.002gf) |
±20μN (≒ ±0.002gf) |
静電容量式 | 100g |
| FS1M-0.1NTL | 引っ張り | |||||
| FS1M-0.1NBL | 押/引 両用 | ±50mN (≒ ±5gf) |
| 高感度タイプ 分解能:0.1mN / 中感度タイプ 分解能:0.5mN |
高感度タイプ
| 型番 | 検知方向 | 測定レンジ | 感度 | 繰り返し精度 | 検知方式 | 質量 |
| FS1M-1NPL | 押圧 | 0 ~ 1N (≒100gf) |
0.1mN (≒0.01gf) |
±0.1mN (≒ ±0.01gf) |
静電容量式 | 40g |
| FS1M-1NTL | 引っ張り | |||||
| FS1M-1NBL | 押/引 両用 | ±0.5N (≒ ±50gf) |
中感度タイプ
| 型番 | 検知方向 | 測定レンジ | 感度 | 繰り返し精度 | 検知方式 | 質量 |
| FS1M-5NPL | 押圧 | 0 ~ 5N (≒500gf) |
0.5mN (≒0.05gf) |
±0.5mN (≒ ±0.05gf) |
静電容量式 | 40g |
| FS1M-5NTL | 引っ張り | |||||
| FS1M-5NBL | 押/引 両用 | ±2.5N (≒ ±250gf) |
| アーム型 超高感度タイプ 分解能:50μN (≑0.005 gf) |
| 型番 | 検知方向 | 測定レンジ | 感度 | 繰り返し精度 | 検知方式 | 質量 |
| FSCU1-0.1N-S |
押圧 (下から上) |
0 ~ 100mN (≒10gf) |
50μN (≒0.005gf) |
±50μN (≒ ±0.005gf) |
歪みゲージ式 | 10g |
| センサアンプ |
荷重センサとの接続
| 型番 | 検知方式 | 出力電圧 | 外形寸法 | 質量 | 電源・消費電力 |
|
FSA201CL FSA202CL |
静電容量式用 | 0 ~ +10V |
74.5(W) × 287(D) × 120(H) mm |
約2kg |
AC100~120V, AC200~240V, 50/60Hz, 30VA |
|
FSA201S FSA202S |
歪みゲージ式用 |
Q1:感度校正や電圧と力の関係について
A:納入時に感度係数書(N/V)をお渡ししています。出荷前に設置向きや荷重に合わせ、基準分銅を用いて感度校正を行います
Q2:数十μNという高感度と応答性の関係について
A:数十μNの高感度を発揮させるために、応答性はトレードオフになる関係です。 “わずかな力でも感知する” 弾性ヒンジ構造であるため、剛性と機械共振周波数はあまり高くありません。また温度、湿度、外乱振動など環境の安定化も重要な要素です
Q3:高精度ステージとの組み合わせについて
A:弊社の高精度ピエゾステージなどを組み合わせることで、サブミクロン動作中に起きている距離と数十μNの力の関係をアナログ電圧で可視化することができます
Q4:センサをひずみゲージタイプにするカスタマイズや特注仕様について
A:多くのカスタマイズ対応を行っておりますので、過去の対応例も含めて、必要な計測レンジ、軸数、特殊環境など、ご要望を承ってご提案しております
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TEL : 03-5735-5086 FAX : 03-5735-5087
